長岡・小千谷・柏崎のヨガ教室
&RYT200資格スクール yogatha(ヨガッサ)
ヨガインストラクターのミーラ美樹です。
@yogathajp
これまで、ヨガのレッスンを通じて多くの方々と出会いました。10代の高校生から90代のマダムまで様々な年代、ステージにいる方。中には、聞いたことのない既往症をお持ちの方や心身の不調を訴える方がいたり、仕事で悩み、パートナーやお子さんやご家族に悩み、生きることに悩むという方に出会うこともありました。
そのたびに
「私ができることはなんだろう?」
「ヨガができることはなんだろう?」
と悩み、学びながら向き合ってきました。
今日は妊婦さんとの出会いについてお話しします。
アシュタンギーのEさん
ヨガッサではマタニティヨガクラスがあります。ここで多くの妊婦さんと出会いました。そのうちのひとり、Eさんとの出会いは2014年です。
ヨガがはじめてというEさんでしたが、恵まれた体型で手足の長さや身軽さ、さらに柔軟性も相まってみるみるうちに上達。数ヶ月後にはアシュタンガヨガを練習するようになりました。以来、忙しい仕事の最中でも欠かさず練習に励むEさんでした。
そんなEさんも人生のパートナーに巡り合い結婚。仕事に結婚生活に忙しくなるかな?と思いきや、Eさんは今まで通りのスケジュールで練習に励みました。
・・・そうして去年、めでたいことに妊娠が発覚しました。
日々変わりゆく身体
安定期に入るまではお休みされていたEさんでしたが、悪阻も治まってアシュタンガヨガの練習を再開。経験があるヨギーは自身の身体と許容範囲をきちんと認識しているものです。とはいえ私も注意深く観察していました。
次第に大きくなるお腹を抱えながらも、Eさんは練習頻度を落とさずできる範囲で取り組みます。
骨盤をタイトに締める動きは避ける。お腹のスペースを確保する。捻じり過ぎない。フィニッシングポーズは胸腹部の圧迫によりただでさえ息切れしやすい妊婦さんにはキツイため、オリジナルシークエンスを組んで別メニューに取り組んでもらいました。
Eさんは妊娠前の時点で、シールシャーサナ(ヘッドスタンド)も25カウントできていました。しかし万が一に備えて常に背後で仁王立ちの私(笑)。そんな心配もよそに実際は一度もサポートを必要とすることはありませんでした。私がアドバイスしたのは「赤ちゃんを連れて、赤ちゃんと一緒に正中線にアラインさせる。」のみです。
「ヨガをするということは、なにも特別なコトじゃない。」というような姿でいつも通り練習を続けるEさん。周囲の生徒さんたちも、そんな彼女を温かく見守り無事の出産を応援していました。今思えばクラス全体が微笑ましい10ヶ月を過ごしたように思います。
そうしてEさんは、出産予定日6日前まで練習に取り組みました。
赤ちゃんとの対面
Eさんから「産まれました!」との一報を受けた私は病院に向かいました。
産後でお疲れなところ、まろやかな笑みを浮かべるEさんはすっかり母の顔!そして隣には小さく可愛らしい赤ちゃん!無機質な病院の一室も、幸せな雰囲気でピンク色に染まっているようでした。
10ヶ月間
私なりに見守ってきた
Eさんの赤ちゃんを
抱かせてもらいました
あぁ やっと会えたね
無事 生まれてきてくれて
ありがとう
という想い
感無量(´;ω;`)ウッ…
そして安堵
やっぱり、妊婦さんを受け入れるには相応の知識はもちろん覚悟が伴うものです。どんな順調な妊婦さんも「絶対大丈夫」はないから私はいつも慎重になります。それでも、これまでヨガを通して多くの妊婦さんと出会い、みなさん無事に出産を迎えられました。
そして「産院では呼吸が上手と言われました!」「安産でした!」と聞いたり、元気な赤ちゃんの写真をいただいたりするたびに本当に良かったと安堵するのです。
産後のヨガ復帰は?
Eさんが再びレッスンに現れたのは出産を終えて二ヶ月経った頃。ご家族の協力を得て早くも練習再開です。この短期間で妊娠前のスラッとした姿に戻っているEさんを見て、皆一様にびっくりしていました。
そしてレッスンでまたびっくり。
産後とは思えないスタミナと軽やかさで、練習再開して一ヶ月でジャンプバックもスルーも妊娠前のレベルに戻りつつあります。ご本人はまだまだ・・・と仰っていますが周囲は「すげー!」とな(笑)普通の人以上に動ける姿を見ると、これまで数年間ヨガで培ったスタミナが活きているんだな~と驚かされる次第です。
そしてなにより、ママになってもいつもの自分と変わらない習慣を実践する姿に女性として励まされます。そもそも母である以前にひとりの人間ですものね。心身の健康はそのまま育児にも影響するでしょうし。
たとえば「産後うつ」。
出産後の体力が戻らないうちに不眠不休のお世話がはじまり、体力も精神力も削られる。家族の協力も得られないままストレスが蓄積し「うつ」の症状が出る場合があります。また、最近では「産後クライシス」といって、出産後2年以内でパートナーへの愛情が著しく冷めてしまうという心の問題もあるそうです。
子供を授かることは幸せなことです。
しかし、出産を終えたばかりの女性はホルモンバランスや環境の変化に伴って、自分を適応させるのに奮闘する毎日なのですね。
したがって、産後のママがヨガを通して「いつもの自分らしさ」を取り戻していくことのお手伝いができれば幸いです。
むすび
ミーラ美樹には出産の経験がありません。カイラビニ香奈も同じ、既婚お子なし様です。しかし今後とも知識と覚悟で妊婦さんや産後ママと向き合っていきたいと思います。尚、カイラビニは産婦人科での勤務経験があり、妊婦さんのことはもちろん不妊治療や出生前診断に関しても詳しいですよ~。
om shanti,