長岡・小千谷・柏崎のヨガ教室
&RYT200資格スクール yogatha(ヨガッサ)
ヨガインストラクターのミーラ美樹です。
@yogathajp
今回は指導者目線の内容です。
先日出張ヨガレッスンの現場で
「1年くらいヨガやっています!」という方がご参加になられました。
1年といっても、毎日やるのと週1日やるのと月1回やるのとでは大違いなので一概には言えませんが、大抵どのくらい経験があるかをお聞きすれば、アーサナの習熟度を予想できます。
でも予想が外れました。
ダウンドッグのアライメントが
ぐちゃぐちゃでした。
他のアーサナも然り、ひとつひとつに不自然な力みを感じました。
なぜ1年ヨガをやってもなかなか上達されていないのでしょうか。
呼吸法を知らない
ヨガッサに体験レッスンでお越しになる経験者の方に
「今までどのような呼吸法で練習されていましたか?」と聞くと、
「あまり詳しく習っていない。」と仰る方が意外と多いです。
どうやらクラスがはじまるとすぐ動くし、深い呼吸をしましょうというガイダンスのみが多いようです。
正しい身体の使い方を知らない
生徒のアーサナに対する理解度や身体の特徴はダウンドッグを見ればほぼ解ります。
この時、膝が伸ばせずかかとがつかないのは全く問題ありません。そんなのただの柔軟性ですからね。練習すればどなたでも少しずつ柔らかくなります。
問題なのはアライメントやアーサナが何をしたいか、つまり正しい身体の使い方を知らないことです。
1年ヨガをやっていて先生にきちんと見てもらえているなら、間違っても両手が頼りなく丸まっていて指が閉じてるなどあり得ません。
そんな小さな手のひらで肘はロックして肩もすくんでたら首が痛くなるよ!って私のムズムズセンサーがはたらいてソッコー修正させていただきました。
ご本人は1年も頑張ってヨガスタジオに通い続けているのに、なぜこんな酷いミスアライメントの生徒がうまれるのでしょうか?
先生がすべきことを怠っている
アライメントがぐちゃぐちゃだった生徒さんに対して、いくつか聞きたいことがありました。普段先生にアーサナを直してもらうことはあるのか、これまでどこで練習していたのか。
しかし探るようなことをしても、生徒さんにとっては好きで通われている「いつもの場所」があるでしょうし、聞きはしませんでしたが・・・本当に心配になります。
先生に口頭またはハンズオンアジャストで修正してもらえない環境で1年以上練習しても、なかなか上達しずらいと思います。そしてミスアライメントによる怪我のリスクを抱えたままになります。
または、生徒さんが正しいアライメントでアーサナを実践するために、必要な筋肉が足りないかもしれません。たとえばダウンドッグで肩を下げるためには上腕の筋肉をはたらかせる必要があります。
しかしもっと早いうちに知っていたら、1年でとっくにその力は備わっているはずでした。
今回は完全に、生徒さんは悪くないです。
結論:上達するかは環境次第
この記事のタイトルは
現役ヨガ講師が斬る!
ヨガを1年やっても上達しないのはなぜか?
ですが、環境次第というのが結論です。
どこでヨガをやるのか、スタジオかジムか個人の教室か。はたまたどんな先生に習うのか、それに尽きます。
ヨガはアーサナがすべてではありませんが、でもヨガッサ含めヨガスタジオというのはほぼアーサナを指導する場所です。たとえ上達することを目的としておらず息抜きのためであっても、生徒さんを故障させないという意味で最低限ミスアライメントを見逃さないのが先生の仕事の最も優先すべきことではないでしょうか。
その仕事を全うしたのちに、心への効果やヨガの精神論的なことを語っても遅くない、と感じます。
om shanti,