インド シバナンダヨガ アシュラム TTC

TTC アシュラム編 #4 共同生活の幕開け!TTC開始! day1


長岡・小千谷・柏崎のヨガ教室
&RYT200資格スクール yogatha(ヨガッサ)
ヨガインストラクターのミーラ美樹です。
 @yogathajp

 

これからはじまるストーリーは、2010年1月の出来事です。
私は、2009年12月末に会社を退職し、13年ぶりに地元長岡に戻り、正月が明けてすぐにインドに渡航しました。あの頃は、ヨガのインストラクターになりたい!という夢や目標があった訳ではなく、ただのヨガ好きな練習生でした。

 

今ここにいる2014年の自分の姿も見えませんでしたし、ヨガを仕事にしようとは微塵も思っていませんでした。しかし「もっと知りたい」という想いは強く、「どうせなら体系的に一から勉強したい!」「それなら本場だ!」と旅立った時のことです。

 

半年後の自分がどうなっているかもわからない私が、好奇心のままにインドに行き、何を得て何を失ったのかのストーリーです。当時のノートや写真を見て思い出しながら書きますので、どうぞおつきあいください。

尚、成田~デリーINし、アシュラムに到着するまでの記事は既にアップしました。
記事カテゴリ:インド・ヨガTTC 2010


 

 

1月11日、いよいよTTCがはじまる。
カルマヨガ(無私の奉仕)の役割分担含め、まずは説明会が行われた。

 

 

インド シバナンダヨガ アシュラム TTC

 

 

マハデバナンダジ(アシュラムトップのスワミジ)はこう始めた。

インドに初めて来た人やアシュラムに訪れた人は、まず神様の絵が多いことに驚くだろう。そして、世界にはさまざまな宗教と神が存在するが、名前や形は変わっても真実は一つ。真実に向き合うめには、自分の保身や障害は取り除かねばならないと。また、エゴは無知であり暗闇だと。

 

エゴのある器(=Mind&Body&Sprit)に真実の光は届かないということだろう。
スワミジの印象的なスピーチは続く。

 

アシュラム生活においては、インナークライシス(心の内側の崩壊)が起きるだろう。体調を崩したり、パニックや精神的に不安定になるかもしれない。それもスピリチュアルな反応だとして受け入れなさい。天国も地獄も、自分のマインドが作り出したもので、自分が選んでいるのだから。

 

君たちはこれから人生で一番貴重な時間を過ごすだろう

 

そして、午後は早速アーサナクラス。
フランス、イタリア、イスラエル、スリランカなど、150名以上の参加者が各国から集結したマンモスTTC。日本人は25~45歳の年齢幅だったが、欧州からの参加者には60歳近い方もいた。学びたければ何歳からでも学べる、その勇気づけられたものだ。

 

 

 

インド シバナンダヨガアシュラム マニ

 

 

 

アーサナクラスでは数人の先生が指導にあたるが、メインティーチャーがマニ先生だ。

 

先生は仰る。
マインド(心)をコントロールすることは、一生を通じて行うことである。君たちは、「人に怒ってはいけないよ。」と先生や両親に言われたことがあるだろう。しかし、怒りを鎮める方法は教わらない。

大学に行き、いい仕事に就いたり豊かになるのは、君たちが身体の中にいる間だけだ。

○○を失ったら私は不幸だ、と思うことは感情のコントロールができていないということだ。

 

マニ先生は続けてこう仰る。

雑誌を見る
→人のゴシップや、人の着ている洋服や物を見てるだけ

映画を見る
→他人の人生のストーリーを見てるだけ

 

今の自分は満足か、今ここでこうしている自分は幸せか、そういった内なる探求にこそ真実があるそうだ。

私たちは他者を見たりジャッジするのは得意でも、自分をありのままに正しく見ることは困難だから。外側の何かを探し追い求める前に、まずは自己探求なのだね。

 

そう、ひとたびTTCに参加すれば、週休一日で24時間ヨガ漬けだ。唯一金曜日がオフで、アシュラムの外に出ることが許される。しかし、外出するには先生から許可証を書いてもらい、正門で外出記録を付け当然門限もある。
アシュラムには規則があり、アルコール、ドラッグ、喫煙、男女交際、喧嘩、悪口、音楽、スマホ禁止。インターネットカフェもどきはあるのだが、150名以上の生徒に対してPC5台って・・・。しかも一人15分制限!

申し訳程度の4つの公衆電話も停電が頻発でほぼ使えない。これは安易に外界と接触するなってことね。

 

食事は完全ベジタリアンで提供。これが病院食並に薄味で楽々ダイエット状態!

無料提供の紫色したアーユルヴェーダティー腹を壊す。

激ヤセ通り越して栄養失調になりそう!

こうして、欲や俗世との乖離のアシュラム生活が幕を開けるのだった。

namaste,