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バラナシ編 #1 【観光】聖と俗の母なるガンガーへ


11月7日、列車は相変わらずノロノロと、それでも確実にバラナシへと向かう。
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車窓から早朝の外の風景。
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朝ご飯は、ゆでたまご・パン・チャイ・コーヒー。(Rs50)
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3Aクラスは三段ベッドのlower・middle・upper席と、二段ベッドのside lower・side upper席で構成される。side lowerがおすすめだ。
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3AクラスとSleeperクラスの車両はシャッターで遮断され行き来できないようになっている。当然クラスごとに料金も異なる。よほどの節約バックパッカーでなければ安全面からも3A以上を選ぼう。(特に女性)
さて、1時間程遅れでバラナシ駅に到着した。宿を決めてなかったので声をかけてくるリキシャーマンに予算を伝え、適正なホテルへ案内してもらう。Ganga yogi lodge(Rs600)
荷物を降ろすとさっそく周辺把握のため散策に出る。バラナシは小道が入り組む迷路のような街だ。ガンガー(ガンジス河)に出るまでの道のり、自分の宿泊先に帰る道のりなど土地勘をつかむまで3日かかる。地図にも載らない細かい道が多すぎるのだ。
バラナシに来て自分一人でガイドブックを頼りに街歩きしても迷子になるだけなので、地元の人にガンガン道を尋ねよう。
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Oshoはインドの神秘家で瞑想マスター。現在も世界中で数多くの弟子が彼の遺志をついでいる。
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細い路地裏。
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シヴァやクリシュナ、ラクシュミなどヒンドゥー教の神様グッズが並べられている。
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いよいよガンガーへ。
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ガートには多くの人が集まる。子供たちは国民的スポーツのクリケットをしている。
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こんなところでも商売できるのね。チャイ片手にガンガーをぼぉっと眺めるのがオツ。
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ガートで休む彼らは俗世を捨て施しを受けながら行脚を続ける住所不定無職のサドゥー。ヨーロッパから来たバックパッカーの中にはサドゥーの生き方をリスペクトする人も?汚い恰好、髪や髭ボーボーのヒッピー風の姿で牛のウ○コがそこらじゅうに落ちているバラナシの街を裸足で歩く。ビザが切れ母国に戻ったら社会復帰が難しいだろう。
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インド人にとって身を清め罪を洗い流す母なるガンガー。ここはヒンドゥーの聖地。
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夜になってもガートから人は消えない。憩いの場。
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大きなお祭りが開催されており、男たちが山車を引き踊りまくる。
聖と俗、良いことも悪いこともすべてがごちゃまぜのバラナシはインドでもっともインドらしい土地だと言える。インド各地から多くの人々がガンガーを目指し身を清める。その様子を私たちツーリストは異国の文化として眺める。
人ごみレベルは渋谷。この街の石畳みを私たち人間と同じように牛やヤギが闊歩する。視線を下げれば痩せこけた野良犬が道端で飢えて死んでいる。塀の上には売り物のフルーツを狙う猿が目を光らせている。生存競争は人だけではないというのを思い知らされる。
インド人は並ぶことを知らないし、他人を押しのけても得する方へ一目散。そしてぼったくられる対象はいつも豊かな国からやってきたツーリストだ。
けれども生存競争の中で譲り合っていては生きていけない。金のあるところから確実に獲るのは正攻法であって生存法。
インドの現状をバラナシで改めて実感した。
namaste,