11月10日、4時半起きでまだ薄暗いバラナシの石畳を懐中電灯片手に歩く。牛のウ○コを避けるのがうまくなった!と喜ぶ私だが、インドに染まったヒッピーは裸足で歩くんだからすごい。到底真似したくないが。
目指すはガンガー。
ガートでヨガ
朝のプジャも昨夜の「嵐」のひとりが執り行っている
ボート遊覧はバラナシの定番観光である。先日のサールナート観光同様、Ganga Yogi Lodgeの悪徳マネージャーAは今日もボートチャーターを勧めてきた。しかしまたしても高額をふっかけられ、それを突っぱねてホテルを出てきたのだった。現地価格とツーリスト価格に相違があるのは受け入れるが、あまりにも高額すぎた。
自分の足で動いて、自分で尋ね、自分で交渉する
出会う人すべてが親切な日本とは違うから、知らない土地だからといって相手に従ってぼったくられるのも悔しいから、自分でなんとかするしかない。このようなやりとりを日々行うと次第に自分の中にある「ビビり症」や「小心者」は克服されるのかもしれないw
ガートを周遊しガンガーから沐浴風景を眺めるコースもあるが、対岸に渡るコースの乗合ボードに乗ることを決めた。乗船客はインド人ばかりだから絶対に高額なはずはない!と直感し、船頭のおっちゃんと交渉開始。結局安価で乗船できた(R30)
悪徳マネージャーが提案した
1/20の料金で乗れるじゃないか!
ふざけんな~~~!!
インド国内の観光客が多い
■MUNSHI GHAT
対岸
全身浸かってる人もいるが、絶対寒いって!
朝日
船頭のおっちゃんは小さいけど力持ち
火の周りに集まる人たち
肌寒いバラナシの朝にゆらぐ炎を見つめる
船頭のおっちゃんと少年
身を清める女性
インドを旅すると「写真撮ってくれ~!」とよく頼まれる、それも私のカメラでだよ?渡せる当てもないのにね・・・
■AHILYABAI GHAT
■RANA MAHAL GHAT
■MUNSHI GHAT
このように、早朝のボート遊覧は本当におすすめ!もちろん私たちツーリストでも沐浴できるが、ガンガーは決して衛生的とは言えない。季節によっては流れも速くなるため度々水難事故もある。注意してください。
朝日に染まるガンガー
ダサシュワメート・ガートの”物乞い階段”ではお金ではなくお米で施しをする
傷ついた身体で施しを受けようとする人は多い
施しを受ける側と与える側。
インドではよくある風景だが彼らを撮影した私を非難してもいい。ただ、こういう現実もある。知ることで気づくこともある。
私がはじめてこの衝撃を受けたのは、北インドのリシケシの駅のホームで。下肢のない少年が上半身を台車に乗せ、施しを受けにまわっていた。薄汚れたシャツを纏った少年は黒ずんだ細い指先で水のようにコンクリートをかいていた。
車椅子や義足などの装具は一部の上流市民しか手が出ないのだろう。ハンディキャップの彼がインドで生きていくのに、それは必要な仕事であってそれ以上でも以下でもなかった。
あのとき
衝撃は静かにやってきて
手のひらは空に向いていた
すぐそばを通り過ぎ
静かに去って行った
視線さえ下げられない私は
前だけを見て立っていた
身体は硬直していた
止まっていた時間を動かしたのは
やけに耳に響く
ガラガラという台車の音だった
om shanti,