11月3日、久しぶりに日本の家族に電話した。母は数日間連絡がなかったことを特に心配はしていなかった。入院したことは告げずに元気だったよ、と電話を切った。
今度こそゴアOUT。
コルヴァビーチから空港があるヴァスコダガマまでタクシーRs600で交渉成立。のはずが支払い時に「思った以上に遠かった。」という理由でRs800請求された。
あんたの読みの甘さだろ?
なめくさってぇ~!!
・・・追加請求は却下した
IndiGo 6E-332便 (Rs6949)
15:15 ゴア・ダボリム発
17:40 ニューデリー・インディラーガンジー着
インドの格安航空会社(LCC)でも新参的なIndiGo(インディゴー)エアラインはブルーがテーマカラー。機内は簡素だがおしゃれにまとめられ、ユーモアのあるメッセージが見受けられる。機内での飲食は別途料金を支払う。
デリー着後、ターミナル3前からプリペイドタクシーでニザムディン駅へ移動。(Rs280)所用時間が不明だったため電車の乗り継ぎに間に合うか・・・多少の心配をのせて夜のデリーをひた走る。70分後ニザムディン駅に到着。
インドの長距離列車は20両編成がザラだ。そして日本の新幹線ホームのように車両番号の案内電光掲示板はない。したがってホームに到着したらまず車両本体に記載された番号を探すのに歩き回る必要がある。これがまったく疲れる作業なのだ。
幸いにもカジュラホー行きの列車クラスは1A/2Aはなく3A(3段ベッド)以下のみで10両編成程度。すぐに自分の車両と座席が見つかった。
Train#12448 U P Smprk Krnti クラス:AC 3 Tier(3A) (Rs755)
20:15 ニューデリー・ニザムディン駅発
06:35 カジュラーホー駅着
604km、10時間半の旅。
この車中、日本で働くインド人青年とその家族と仲良くなった。彼は親戚の結婚式で3年ぶりにカジュラホーの実家に帰省するらしくカナダで働く実兄と義姉(フランス人)とデリーで落ち合い3人で移動中だった。
「ご飯はもう食べた?」との問いに「まだ・・・というか買い忘れちゃった。」と言う私。彼はデリーで買ったというレトルトパウチに入った味付けチキンと水を分けてくれようとした。
・・・まてよ・・・
「地球の歩き方」や外務省インド渡航安全情報には、睡眠薬強盗の事例として列車等で見知らぬ人に食べ物をすすめられても断るようにとあった。
いらないと何度も拒否する私を見てさすがに「自分は怪しまれている」と悟ったであろう彼は話した。
「僕が来日して間もない頃、バスの車内で行き先が分からず困った時があった。その時日本のおじいさんにとても親切にしてもらった。おじいさんは日本語が得意でない僕のために、わざわざバスを一緒に降りて目的地まで連れて行ってくれた。だからインドで日本人が不自由していたら力になりたいんだ。怪しまないでください。一緒に食べましょう。」
暫し考え、味付けチキンはレトルトパウチに入ってるものだったし、水もキャップ未開封のものだったので、好意だと信じていただくことにした。
結果、ただの好意だった
しかもすごくおいしかったw
それから寝るまでの間、色々な話をした。彼は来日した当初、日本食が口に合わず何も食べられず辛かったという。そして私がインドに来ると必ずお腹を壊すように、日本の水や食べ物にお腹を壊していたという。だが今では日本食が大好きだし(好物はすき屋の牛丼)、久々に母国に帰省するとマサラがきついらしい。インド人の僕でもお腹を壊すんだよ、と笑わせた。何人であろうと食文化に合わせて胃腸も変化するようだ。
そして夜は更けていく。おやすみなさい。
namaste,