長岡・小千谷・柏崎のヨガ教室
&RYT200資格スクール yogatha(ヨガッサ)
ヨガインストラクターのミーラ美樹です。
@yogathajp
7月25日のゼロからはじめるヨガ解剖学WS 太陽礼拝前編のレポートです。
ゼロからはじめるヨガ解剖学WS
理学療法士兼ヨガインストラクターのMie先生を講師に迎えてのヨガ解剖学WS。
普段ヨガに取り組んでいる方はもちろん、ヨガインストラクターの方やRYT200受講生など様々な方にお集まりいただきました。
そして結論から申し上げますと・・・
今回のワークショップのクオリティは
間違いなく全国レベルでしたよ!
私自身、今まで様々な先生のヨガ解剖学ワークショップを受講してきましたが、こんなに丁寧、親切、わかりやすいワークショップは今までなかった!
Mie先生が体の専門家でおよそ20年のリハビリ経験があること、加えてヨガのインストラクターであることがとてもレアなのです。
こんな田舎で、全国レベルのヨガ解剖学が受講できるなんて、ありがたすぎましたよ(´;ω;`)
座学
まずは、なぜヨガに解剖学が必要なのか?
解剖学とは、人の体のつくりやかたちについて学ぶ学問。そして私たちの体の地図、いわば道しるべです。
たとえばここに地図があるとして、私たちはその地図を見ながら、行ったことのない場所でも辿り着くことができます。そこまでの行き方も容易にイメージできます。
ヨガのアーサナで扱う体も同じです。
もしも体に地図があるならば、目には見えない体の内側がどのようにはたらいているか、どこに意識を向けて動きべきか、捉えやすくなります。
今回は座学加え、太陽礼拝における体の標準ルートを基準に、痛みが生じるなど通りにくいルートがないか模索しながら、ワークでの実践を通して検証しました。
太陽礼拝の各ポーズにおいて、関節の動作や意識すべき筋肉のはたらきや方向性について、スライドで解説。
またどのように運動が生じるか、骨格標本を用いて実際に見せてくれました。
通常のレッスンでは得られない体験ですね。
実践(ワーク)
タダーサナについて、もっとも詳しく時間を割いて学びました。
地図を見て目的地に向かうとき
もっとも重要なのは、
自分がどこにいるのか
その現在地を知ることです。
太陽礼拝のスタート地点となるタダーサナの解剖学。
まさに今、動きがはじまる前に
自分があるべき場所を体感することは
太陽礼拝及び立位のポーズにおいて
もっとも大切ですよ!
ヨガッサのRYT200ヨガ指導者養成講座の解剖学でも行った、タダーサナのアライメントチェック。
体の矢状面(体を縦割りにして左右に分ける面)、前額面(体を腹部と背部で分ける面)、つまりタダーサナを前と横から見て、地図に沿った中継ポイントを通るようにチェックしました。
こちらの赤丸は大転子です。
大転子は、大腿骨の上部、出っ張った部分。
体を横から見たときのチェックポイントです。
こちらを実際に触ってみて、みなさん無事に通過できたようです。
ちなみに上図において股関節ってどこかわかりますか?
股関節は、大腿骨の先端にある球状の形をした大腿骨骨頭と、骨盤側で骨頭の受け皿になる深いお椀の形をした臼蓋との組み合わせでできた、球(きゅう)関節です。
Mie先生も、
「股関節ってどこ?と聞くと、だいたいの方が鼠径部を指すのですが、実は_____。」
とお話されていましたよ。
こちらはウールドヴァハスターサナ。
一見、頭上で両手を合わせるシンプルなポーズですが、奥が深い。
肩関節屈曲の動作で挙上の際に、体の地図に従って通らないとインピンジメントが起こるケースもあります。
インピンジメントとは腕を挙げたり捻ったりしたときに、肩甲骨の一部の肩峰と上腕骨の骨同士が衝突することで、野球選手なんかに起こりやすいスポーツ障害(野球肩)でもありますね。
また、胸の動作について。
「腹筋が引きちぎれるくらい_____。」
と仰ったMie先生の言葉が印象的でしたよ。
こちらはウッターナーサナ。
股関節屈曲、前屈において、意識すべき点や注意点がたくさんありました。
中でもなぜ腰を丸めて前屈してはいけないのか。
腰椎はもともと前弯していることを念頭に考えればわかることなのですが、実際に前屈系ポーズが苦手な方はほぼ誤ったルートを通っていることに気づかされます。
また前屈時の筋肉のはたらきについて、輪ゴムを筋肉に見立てたMie先生オリジナル動画が大変わかりやすかった!
もう、ヨガッサの生徒さんすべてに見せてあげたいー!
最後はワークショップを通して得た体の地図を思い出して、あらためて太陽礼拝を行いました。
ヨガの解剖学を学んだからといって、すぐに体に反映することは難しいかもしれませんが、知っているのと知らないのとでは全然違います。
また、ヨガの練習に一生懸命であることは素晴らしいのですが、
筋力が足りなかったり、足りない余りに関節に寄りかかったり、または体の一部に痛みが生じるなどの工事中のルートを無理に通るという練習を繰り返してしまうことがあります。
すると本来は体を整える目的の練習も、体を痛めつけることになってしまう危険性があることがわかりました。
体が硬い人は硬いなりの、柔らかい人は柔らかいなりの、痛みがある人は避けて通れるルートを探れたらいいですね。
ひいては、自分の体に優しく安全でオリジナルな地図を手に入れていただけたらと思います。
今回のワークショップの講師・Mie先生ってどんな人?
もっと知りたい方はこちら
さらに次回は8月29日、後編のワークショップを開催します。
前編にご参加いただけなかった方も、復習として前編の説明は行いますので、是非ご参加ください!
【ワークショップ】7/25、8/29 理学療法士が伝える「ゼロからはじめるヨガ解剖学」 ~体を知ればアーサナが変わる!太陽礼拝 前編・後編~
om shanti,