ヨガ 瞑想

【ヨガ哲学】ヨガの4つの道


長岡市のヨガ教室 yogatha
ヨガインストラクターのミーラ美樹です。

ヨガには様々な流派がありますね。
yogathaのクラスを見ても、ハタヨガ、シバナンダヨガなど様々です。しかしこれらは流派の違いであって、元はハタヨガに統合されます。さらにこのハタヨガはラージャヨガの一部である「アーサナ部門」になります。

 

【イメージ】

ラージャヨガ ー ハタヨガ ー ハタヨガ
             ∟ シバナンダヨガ
             ∟ アシュタンガヨガ
             ∟ ヴィンヤサ
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              ・
              ・

こんな感じですね。

では、ラージャヨガとは何か、またラージャヨガに並ぶ他のヨガの道について説明します。

 

 

ヨガの4つの道

 

ヨガの教えの根源は、ヨガの4つの道に基づいています。

 

1. Raja Yoga ラージャヨガ

科学的自己統制
八支則に則りマインドをコントロールする手法

 

ヨガ 瞑想

 

マインド(感情)の波を制御し霊的なエナジーへ変換するため、科学的、段階的にマインドをコントロールする道です。八支則(アシュタンガヨーガ※)の教えに基づきます。ヤマ(禁戒)ニヤマ(勧戒)を遂行し、アーサナで身体を、プラナヤマで生命エネルギーをコントロールします。さらに段階が進むと瞑想に進みます。

つまりこれまでの段階は、瞑想に備えるための準備といっても過言ではありません。最終的に私たちはたゆまぬ瞑想によって超越意識に到達します。

尚、ラージャヨガに該当するのは、普段私たちがレッスンで行っているアーサナやプラナヤマ、或いは瞑想の練習です。

 

※ここでいうアシュタンガヨーガは、普段クラスで行っているアーサナの流派ではありません。八支則という段階を指します。八支則については【ヨガ哲学】ラージャヨガの八支則を参照。

 

 

 

2. Karma Yoga カルマヨガ

行動のヨガ、無私の奉仕の道

 

カルマヨガ ボランティア

 

自身の利益や報酬など見返りを期待せず、無私無欲に行動することによって魂を浄化します。行動の結果に執着せずそれらを放棄したとき、その行動は利己的でなくなります。またすべてのものに神が宿ると見て、自らの行為は神への提供物であると捉えエゴを昇華する手法です。

わかりやすい例ですと、ボランティア精神・活動などがこれにあたります。

 

 

 

3. Bhakti Yoga バクティヨガ

献身、愛のヨガ

 

サットサン バクティヨガ インド シバナンダヨガ

 

捧げるあるいは帰依するという、私たちの本質的な純粋な愛のアプローチのヨガです。それは神への敬愛のパワーに動機づけられており、イシュワラ(仏陀・キリストなど個人的な神)を愛の具体化と考えます。祈り、崇拝および儀式で、主に無条件の愛と献身を捧げチャンネルを開きます。

たとえば、マントラを唱和するチャンティングがこれにあたります。

 

 

 

4. Jnana Yoga ニヤーニャヨガ

知識のヨガ、哲学的アプローチ

 

ヨガ 座学 本

 

ヴェーダンタ哲学を基に、正しい探求(ビチャラ)と絶えざる自己分析(ヴィヴェーカ)を行います。何が有限で真実ではないのか、何が無限で真実なのか、を識別できるよう学びます。しかし知性には限界があり有限な事しか理解説明できないため、結局は知性も放棄されなければなりません。そして、唯一真実の経験だけが残ります。つまりセルフリアライゼーション、真の自己との出会いです。

たとえば、ヴェーダンタを学ぶ、ヨガスートラなどヨガの経典に沿って学ぶことを指します。ヨガの座学といってもいいですね。

 

 

 

 

ヨガの4つの道として、アプローチは異なってもゴールは同じです。すべてはブラフマン(絶対意識、純粋意識、無限、無因果、永遠の思考現実の本質)へと到達するための手法の違いなのです。