蓮華座 チャクラ

【ヨガ哲学】ラジャヨガの八支則


長岡市のヨガ教室 yogatha
ヨガインストラクターのミーラ美樹です。

以前、ヨガには4つの道があると書きました。その一つの道であるラジャヨガの八支則について説明します。

 

 

ラジャヨガの八支則

 賢者パタンジャリがヨーガスートラの中であげている8項目は、ステップを踏んで修行を進める段階式訓練法であり、身体と心を清めつつ最終的にヨーギを悟りに導くもの 

引用元:「ヨーガ 本質と実践」
ルーシー・リデル著 P19

 

 

普段私たちが取り組んでいるアーサナはラジャヨガの系統に含まれます。身体を鍛錬しているように見えますが、マインドを分析しコントロールするための準備段階としての役割があります。八支則にはアーサナの他に下記のような段階的なサダナ(修行)を示しています。1~2段階目であるヤマ・ニヤマは私たちの日常生活とその心の在り方に有効な定義となります。是非参考にしてください。ヨガの教えがあなたの人生にも活かされれば幸いです。

 

 

1. Yama ヤマ
禁戒・慎むべきこと

 

アヒムサ

非暴力、傷つけない(心も身体も)

 

サテャ

嘘をつかない

 

ブラマチャリヤ

貞節、性的エネルギーの昇華

 

アスティヤ

盗まない、貪欲にならない、嫉妬をしない

 

アパリグラハ

後に執着を生む贈り物(賄賂)を受け取らない

 

 

 

2. Niyama ニヤマ
歓戒 行うべきこと

 

サウチャ

純潔(内的・外的にも)

 

サントーシャ

知足、満足

 

タパス

中庸、真ん中を知る

 

スワディヤヤ

聖典の学習、ヴェーダンタ哲学、ヨガスートラ

 

プラニダーナ

神の崇拝、エゴの放棄

 

 

 

3. Asana アサナ
安定した姿勢、身体づくり

 

 人生のどんな追求においても健康で強い身体は不可欠です。安定したマインドは安定した姿勢によって可能となります。

 

 

 

4. Pranayama プラナヤマ
呼吸・生命エネルギーのコントロール

 

身体の神経もアストラルなエネルギー管(ナディ・気道)も浄化され、堅固である必要があります。

 

 

 

5. Pratyahara プラティヤハラ
感覚の撤退

 

外に向かって反応する感覚を停止します。瞑想を行う準備段階です。

 

 

 

6. Dharana ダラナ
集中

 

マインドと五感を一点に集中し、他の思考を排除します。時間の感覚がない状態へと入ります。

 

 

 

7. Dhyana ディヤナ
瞑想

 

瞑想とはあらゆる感覚的な知覚や認識を除外するために、途切れることなく神(真我)へ向かって流れる思考だと定義されます。

 

 

 

8. Samadehi サマディ
超越意識、悟り

 

表現できないほど崇高な、理論や思考では定義付けられないものです。サマディはすべての感覚的な経験、時間、空間、因果を超越します。サマディに到達することは存在することの代表的な目標であり、すべての生物がこれに向かって輪廻転生を繰り返します。