yogatha

コバラム編 #16 【事件】郵便局内部に侵入した外国人


10月25日、友人に頼まれていたお薬をもらいにアーユルヴェーダクリニックに行く。
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これを国際小包で日本へ送るのだが、小さな郵便局では取り扱ってくれない。トリバンドラム市街の中央郵便局まで行く必要があった。
リキシャを拾い郵便局に着くと、営業時間内なのに表門が閉まっている。通行人に尋ねると「裏からでも入れるはずだけど?」と言われ裏口の階段をのぼり、扉を開けた・・・
むむ?
お客さんが外に並んでいる?
・・・なんかおかしい
ここは窓口の中?
そう、私は、この瞬間
局員専用口から
内部に侵入していたwww
「あの~入り口がわからなくて
間違って入って来ちゃったんですぅ」
引きつった笑顔を浮かべて
とりあえず言い訳してみるw
すると局員は
あっ、そう、くらいの目を向け
「そこに座ってて」と
椅子を用意してくれた
侵入しておきながら高待遇を受け
郵便物が処理されるまでの30分間
窓口の長蛇の列に並ぶことなく
局員に紛れて過ごしたのだった・・・
怒鳴られ追い出されるかと思いきや
なにこの展開(笑)

待っている間、私に送り状の記入方法を教えてくれたり、特に親切に世話してくれた局員がいた。彼女はカバンの中から自分の家族や夫の写真を取り出し、この見知らぬ外国人に家族紹介をしてくれた。
あんた、仕事はいいのか?
もし私が強盗だったらどうすんだ?
無防備過ぎwww

普通の頭で考えて、局員でもないましてや外国人が内部に侵入したら取り押さえられるはずだよね?私がよっぽど無害に見えたのか?これはただのラッキーで警察に突き出されてもおかしくない案件だろうよ・・・との思惑が頭をよぎった。が、思いのほかオバちゃん局員との会話ははずみ、楽しいひとときを過ごしたw
さて、この外国人は特別待遇を受けましたが通常の国際小包の送り方をご紹介しましょう。
1)荷物を箱に入れ、封は閉じない
2)窓口で中身をチェックしてもらう
※オイルが含まれているものは送れません。 ex.化粧クリーム
3)発送方法を選択し、送り状をもらい記入
・スピードメール(EMS) 5日
・航空便 20日~2ヶ月
※日本と同じEMS(国際スピード郵便)というサービスがあり、建物外部にはEMSと書かれた看板が出ている。にもかかわらず「EMS!」と言っても局員には通じなかったというw ここでは「スピードメール」と言いましょう。
4)箱に封をして梱包(箱は窓口でも購入可)
さらに箱の縦横2面に差出人と受取人両方の住所を記入し送り状を貼り付ける。
※言えば貸してくれるでしょうが、はさみ・テープ・油性マーカー・ボールペンを持参するといいです。
5)窓口に戻り、支払い
スピードメールは荷物の追跡可能。トラッキングナンバーが書かれたレシートをもらう。
注意事項:荷物を梱包する際、紙袋は絶対にやめましょう。段ボールでもボッコボコになったり、穴あきで届くくらいです。それゆえインドではテーラーに頼んだ布梱包も一般的です。
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今回、割れ物がなかったので布梱包してもらいました。郵便局の隣にテーラーがあってRs10程度で仕上げてもらえます。輸送途中に中身の一部がなくなるという話を聞きましたが、これなら万が一でもハサミで切った証拠が残ります。
一仕事を終えて、帰りしなにビッグバザール(地元デパート)に寄った。お世話になった地元の人へのギフトを買ってコバラムに戻った。
さぁ、夜はラクシュミの誕生日&さよならパーティ。
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ラクシュミとM子ちゃん
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侵入者とヤミー
相変わらず話は尽きないのだが、コバラムをOUTする話題になるとしんみりしてきた。明日はヤミーが野生のトラを見にウマリアに発つ。夜にはM子ちゃんもインド最南端のカンニャークマリに発つ。私はというと明後日ゴアへ発つことに決めていた。
ひとりコバラムに残るラクシュミは、「またしばらく日本語が恋しくなるわ。」とさびしそうな瞳を浮かべていた。
namaste,