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コバラム編 #11 【出会い】爆笑!カザフスタン人と話してみた


10月17日、5日間の遠足を終えコバラムに戻ってきた。お腹の調子もいまいちなので、行きつけのヒンドゥスタンでチベタンのベジトゥクパをいただく。
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日本の”きしめん”みたいでサッパリとした口当たり。
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インド料理は99%マサラ入りで慣れないスパイスの採り過ぎはお腹を壊しやすい。あっさりとしたチベット料理は旅の胃疲れを癒してくれる。
食後、コバラムの裏通りを歩いていると洋服屋のマダムに呼び止められる。
彼女は以前、日本人ツーリストに教えてもらったという日本語が書かれた紙を持っていた。そして商売のために日本語を勉強していた。時間を持て余していた私は、紙に書かれた日本語の読み方を教えてあげることにした。
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マダム・Geetha。”バガバッドギータ”から取ったのかな。
100=ひゃく
200=にひゃく
300=さんびゃく


600=ろっぴゃく
日本人の私にはなんの違和感もないが、ギータは百の読み方の変化に戸惑っていた。
ひゃく? びゃく? ぴゃく?
600や800など小さな「っ」が入る時は「ぴゃく」になるんだろうけれど、なぜ、600が「ろくひゃく」と読まないのかは私にもわからない。英語の11がなぜイレブンなのか、12がなぜトゥエルブなのか。これと同じでそのまま覚えましょうとしか言いようがない。
そんなこんなでそろそろ行かなきゃ、と立ち去ろうとしたとき。ギータは「ちょっと待って。」と店の奥に入っていった。日本語を教えてくれたお礼にと小さなポーチをくれた。
「ありがとう。」の返答が
「どういたまして。」
・・・うーん、オシイ

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夜、Yummyと待ち合わせしていたSwiss cafeに行くと、彼女の隣には白人の男が座っていてなにやら話込んでいた。男はアラビア語で”プリンス”という意味の名を持つカザフスタン人だった。ただの酔っ払いにしか見えなかったプリンスだが、本国ではバンカーらしい。そして聞くところによると、カザフスタン人がコバラムに来るのはさほど珍しくないとのこと。雪の降る季節のホリディに暖かいこの地を訪れるのだ。
彼との会話は文化交流そのもので、ウイグル自治区のことや宗教、言葉、天気、食文化など日本とはまるで異なっていた。たとえば犬は食べるしムスリムでも酒を飲む。肉と言えば馬肉が主流でミルクと言えば馬乳を指す。遊牧民がルーツゆえ人と馬とが近い存在なのね。
あと、カザフスタンには韓国人移民が多く、私たちもはじめは韓国人に間違われた。そして多くの韓国料理屋があるそうでプリンスはお気に入りのレストランの名刺を見せてくれた。
その店の名前を見て爆笑www
DAIKON
「ダイコンは日本の野菜だよ。」と言うと、「ウソだろ?そんな野菜知らないぞ?」だって。
・・・翌日カフェのスタッフに聞いたところ、プリンスは私たちが帰った後も大量のビールを飲んでいたらしい。そして翌々日、彼は右足先にギブスを巻いて現れた。どうやら酔っぱらってホテルの階段から足を滑らせて転倒。足指を骨折したとのこと。
「No holiday・・・」とつぶやく可哀想なプリンス。本国に帰ったら部下に笑われるに違いない。
旅先で調子に乗って飲むのはやめましょう。
namaste,