長岡・小千谷・柏崎のヨガ教室
&RYT200資格スクール yogatha(ヨガッサ)
ヨガインストラクターで理学療法士のMieです。
@yogathajp
めっきり寒くなりましたね。
1年が経つのは本当に早い!
みなさん、今年はどのような一年になりそうですか?
私といえば、去年の12月にyogathaの指導者養成講座を卒業。
今年は、美樹先生の多大なお力添えを頂きながら、からだの地図クラス開講やWS開催など、長年の夢であるヨガを通じた予防医学の活動の第一歩を踏み出すことができました。
とても良い1年でした。
さて、今日はこの1年間、ずっと私の中で考えを巡らせていた、ヨガの練習時間についてお話します。
理学療法士Mieの日常
私は現在、長岡市内の病院で、理学療法士としてフルタイムサラリーマンをしています。
そして、家庭では家事をこなしつつ、2人の子どもを育てる母親です。
子どもたちは大きくなり、手こそかかりません。しかし思春期なので、目や心をかける必要があると思って過ごしています。
この想いは、子どもたちには伝わっていないでしょう涙
ビールを飲んでぼーっとしているだけ、と思っているに違いない・・・。
私のように、社会や家庭で仕事に従事してスヴァダルマ(個人の役割)を果たしながらヨガを行っている人を、カルマ・ヨーギーと言います。
みなさんもカルマ・ヨーギーです。
私以上に忙しい生活を送り、様々な役割をこなしつつ、ヨガに取り組まれていることでしょう。
そんなみなさんのヨガの練習時間は、
1日24時間のうち、どのくらいですか?
1週間でどのぐらいの頻度ですか?
どんなタイミングで行っていますか?
基本的なヨガ(ラージャヨガ)の実践方法
ヨガとは、「心の動きを収めること」です。
パタンジャリ先生は1500年以上も前に、ヨガ(ラージャヨガ)の目的や実践方法を「ヨーガ・スートラ」として体系的にまとめてくださいました。
その実践方法は、八支則としてまとめられていますので、以下簡単に記します。
1.ヤマ 禁戒 守るべきこと
2.ニヤマ 勧戒 するべきこと
3.アーサナ 安定した姿勢・坐法
4.プラーナーヤーマ 調気法・呼吸の統制
5.プラティヤハーラ 感覚の制御
6.ダーラナ 集中
7.ディヤーナン 瞑想
8.サマーディ 三昧
多くの人がヨガと聞いて思い浮かぶのは、八支則の3番目、アーサナです。
(詳しくは美樹先生の哲学クラスおよびyogatha指導者養成講座をご受講ください!)
私とヨガ
~練習時間・取り組み方~
ヨガの練習を始めたころ
私のアーサナ練習は、2019年の12月から始まりました。おおよそ2年前です。
2020年の3月から始まるyogathaの指導者養成講座にむけて取り組みはじめたのです。
もともと体を動かすことは大好きで、毎朝ストレッチや簡単なトレーニングは欠かさず行っていました。
何より体を扱う専門家として、なんとしてでも早くアーサナをマスターしたい!できるはず!と思っていました。
しかし、40歳を過ぎて始めたアーサナ練習は、思った以上に険しい道でした。
実際は・・・練習する時間がない!
毎日忙しくて、家で練習できるのはせいぜい朝の15分~30分。レッスンに出れるのは週1回日曜日を基本に月5.6回程度。
思ったように進みません。
今年の4月から、からだの地図クラスを開講することになり、指導者として人前に出るためにはアーサナ練習がもっと必要!
あ~、忙しくて練習時間がないよ!
みんないつ練習してるの?
と、焦りを募らせていました。
しかし・・・
そんな私の焦りは、指導者としてのスタートを切ると同時に受講し始めたヨガ哲学・ヴェーダーンタの受講により、少しづつ変わっていきました。
アーサナだけではないヨガの取り組み
yogathaのヴェーダーンタの講義内容は、指導者養成講座で習ったことと重なる部分も多く、復習も行え、かつさらに理解を深めていくことができる内容です。
現代においては、ストレッチやスポーツとしての捉え方が強いアーサナですが、本来は瞑想に至るための安定した姿勢や坐法を指します。
アーサナは、体を鍛えてきれいにポーズをとることを目的としていません。
心を鍛え、コントロールすることが目的です。
そして、アーサナはヨガの主要な部分ではありません。
このことは、指導者養成講座で学び、頭では理解しているつもりでした。
しかし、ヴェーダーンタの受講と指導者養成講座の復習を重ねるにつれて気づいたことがあります。
私のなかにあった「練習時間がない!」という焦りは、ストレッチやスポーツのように、体を鍛える手段としてアーサナを捉えていることから生じていたのです!
今の私にとって、ヨガの練習は、きれいにポーズをとることが目的ではありません。
忙しく他人にばかり気を配る私が、唯一自分自身の体や心とゆっくり向き合う大切な時間だ!という、捉え方に変わりました。
もちろん、ヨーギーとして、指導者として、今後もしっかりアーサナに向き合っていくつもりです。
特に苦手なアーサナの練習は、気づかぬふりをしていた自分の弱い心との良い対峙として、取り組んでいきたいと思います。
そうしてさらに、アーサナ以外のヨガの練習は、カルマ・ヨーギーとして忙しい社会生活を送っている間、つまり起きている間中、練習ができることに気づいたのです・・・。
忙しい毎日でもヨガの練習はできる
ヨーガスートラという経典において、1つ目のヤマは避けるべきこと、他者との関わり方で気をつけるべきこと。2つ目のニヤマは勧められること、自分との向き合い方です。
ヤマ・ニヤマは、ヨガの本来の目的を知り、以降の6つの側面を練習していくにあたって、とても大切な基礎中の基礎訓練。
いわゆる道徳ですが、表面的に良い人になるための教えではありません。
自分も他者にもやさしいヨガの教え
「アヒムサー」ってなに?
ヨーガスートラのヤマの1番目、アヒムサー。
非暴力・不殺生と訳されます。
人に対してだけでなく動物や物、自分を取り巻く環境すべてにおいても暴力・殺生をしないという教えです。
小さな子どもに教えるのであれば・・・
お友達を叩いたらだめですよ。家の中に入ってきた小さな虫をパチンとしないで逃がしてあげましょう。
これはわかりやすいし、すぐにでも取り組みやすいですね。
食べ物を粗末にしないこと、環境に配慮した生活をすることも立派なアヒムサーです。
暴力や殺生といった行い以外に、自分が発する言葉や態度、心の中の考えにおいても暴力的であってはならないし、誰かを傷つけてはいけません。
つまり、大人のみなさんは職場や家庭で、口には出さなくても、心の中でイライラして「ちっ、あいつめ!!」と思わないこと。
また、自分を卑下したり、感情を抑え込んだり、体を酷使することは、自分に対する暴力です。
かくいう私も、まわりに気を遣いすぎて、毎日、幾度となくやってしまっています・・・。
このように、ヤマの1つアヒムサーをとっても、忙しい社会生活を送り、多くの人と関わらざるを得ない毎日の中で実践することは、とても難しいことだと思いませんか?
ちょっとだけ立ち止まって
自分の言動を観察し、
守るべきことを思い出す。
そして、より調和のとれた言動を選択していく。
サラリーマンとして組織の中で働くこと、母として子どもたちと接すること。
つまり忙しい社会生活を送ることは、アーサナの練習時間は十分でないにしても、ヨガを学びはじめたばかりの私にとっては、ヤマ・ニヤマのとても良い練習になっています。
ヨガとどう向き合う?のまとめ
結論
今の私にとって、ヨガの練習時間は、
起きている間中、ずっと。
これが結論。
今年1年間を通して考えを巡らせていた、ヨガの練習時間についての今の私の想いです。
みなさんも、ポーズがうまくできない、アーサナの練習する時間がないといって嘆く必要はありません。
ヨガとはなにか、ヨガの本当の目的とはなにかを学んでいくことで、どんな時も、どんな場所でも、どんな状況でもヨガの練習はできます。
来年も引き続き、道具である体と心を磨きながら、みなさんと一緒にヨガの学びを深めていきたいと思います。
12月 からだの地図とハタヨガ
クラスのご案内
さて、11月のからだの地図クラスは、骨盤にフォーカスしたシークエンスで骨盤周囲を整えます。
さらに12月は、yogatha恒例の年末ヨガ納め、太陽礼拝&月礼拝108回に向けて、基礎からていねいに太陽礼拝を練習します。
太陽礼拝は、様々なアーサナに必要な基本的な動きが含まれます。
気持ちの良い108回、良いヨガ納めに向けて、基礎からていねいに解説しながら行います!
もちろん太陽礼拝以外にも、クラスでよく行うアーサナも取り入れて構成しています。
「からだの地図クラス」、みなさまのご参加を心よりお待ちしております。
Writer |
ヨガインストラクター Mie |
「からだの地図クラス」は、初心者でも取り組みやすいアーサナ中心の構成を心がけています。ひとつのアーサナにじっくりと向き合い、その人にあった安全でより快適な方法を提案します。
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〈参考文献〉
1)Yogatha,YOGA TEACHER TRAINING MANUAL 200-HOUR,2020
2)向田みお,やさしく学ぶYOGA哲学 ヨーガスートラ,アンダーザライト ヨガスクール,2019