続11月8日、仏教発祥の地インドにはブッダゆかりの場所が数多くある。その中でもサールナートはブッダが初めて説法を行ったと言われる場所で、かつて苦行を共にした5人の修行者たちと再会し「中道」のあり方などを説かれたと伝えられている。この最初の説法を、初めて法の車輪が回ったということで「初転法輪 しょてんぽうりん」という。
ブッダが生まれたルンビニー(ネパール)、菩提樹の下で悟りを開いたブッダガヤー、涅槃に入ったクシナガルとともに仏教の四大聖地とされています。
道端のチャイ屋で同席した僧侶と巡礼者。
■Mulgandhakuti Vihara ムールガンダクティ寺院 (初転法輪寺)
1931年に建てられた比較的新しい仏教寺院。サールナートの中心と言うべき建物。
僧侶が纏う衣服と同じオレンジ色のマリーゴールド。ヒンドゥー教のプジャでも使われ優雅でうっとりするような香りがする。
正面奥には金釈迦如来像が祀られ、世界各国から僧侶や巡礼者が訪れて説法を聞く風景が見られる。最前列のオレンジに赤紫色のショールを纏うのが僧侶。また、公開されていないがブッダのご遺骨が納められているとの話も?
寺院内部に描かれた壁画は日本画家の野生司香雪によるもの。「降魔成道」のシーンでしょう。
「天上天下唯我独尊」のシーンだろうか。文字だけ見ると昔の暴走族の背中に書かれていそうだが俺様な意味ではない。
ブッダは摩耶夫人の右脇から生まれたとされているが、その直後に七歩歩いて右手で天を指し、左手で地を指して「天上天下唯我独尊」と言った。という伝説がある。意味については金子みすずの詩を例にしたいい解説があったのでリンクしておきます。
■Dhamekh Stupa ダーメーク・ストゥーパ
鹿公園 (Deer Park)の静かなたたずまいの中にそびえるストゥーパ。6世紀に仏教徒であったと言われるアショーカ王が建てたそう。
公園内では僧侶や巡礼者、観光客に対しても説法会が行われている。
サールナートではとてもいい気を感じられた。
合掌,