アーユルヴェーダ スパイス

【ヨギー速報】インドで「ヨガ・アーユルヴェーダ省」創設


長岡市のヨガ教室 yogatha
ヨガインストラクターのミーラ美樹です。

 

今日は興味深いニュースが飛び込んできました。

 

 

モディ政権考

「ヨガ省」創設

インド首相の“仰天意図”

 

 

インドのモディ首相は9日に行った内閣拡大・改造で、ヨガ・アーユルベーダ省を創設し、初代担当相に側近のシュリパド・ヤッソ・ナイク氏を任命した。モディ氏はヒンズー至上主義者として知られ、政治家になる前の若いころにはヒマラヤ山脈のヒンズー教ゆかりの地を訪ねて歩いたこともある。今回の人事には、インド文化を世界に広く発信しようとの意図が強く反映されている。

 

ヨガは古代インドで行われた心身の統一、訓練などによって、物質の束縛から自由になることを目指す宗教的実践法。現代では心身の健康法として応用されている。アーユルヴェーダはインドの伝統医学で、オイルマッサージなどによって病気の治療、予防と健康増進を図る。 (中略)

 

地元テレビの取材にナイク氏は、「英国人はインドに来た後、インドの薬を抑制し逆症療法を押しつけようとした。だから伝統的な薬は奨励されなかった」と述べた。

 

モディ氏は9月に米ニューヨークで行われた国連総会の演説でも、「国際ヨガの日」を制定するよう呼びかけている。「ヨガは私たちの古代の伝統からのかけがえのない贈り物だ。心身の統合を具現化する」、「運動というだけでなく、あなた方自身と世界、自然の調和の感覚を発見させるものだ。生活様式を変え、自覚を創出することによって、私たちの気候変動への取り組みでも助けになる」と訴えた。

 

引用元:産経ニュース

 

 

 

 

 インド シバナンダアシュラム プジャ

 

 

 

インドでは大学、研究機関、病院までヨガやアーユルヴェーダは浸透していますが、ついに内閣にて省が創設されました。古来から受け継がれた文化的象徴、心身健康法であるヨガ・アーユルヴェーダの伝統を守り、推進しようという動きは下記ニュースからもうかがえます。

 

 

 

インド政府

ヨガを無形文化遺産に推薦

 

インド政府が国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に、古代インドの修行法として知られるヨガを推薦することがわかった。2016年の登録を目指す。欧米や日本で健康法として人気が高まる中、インド政府は「原点はインド」ということを明確にしておきたい考えだ。

 

インド文化省によると、ヨガは約4500年前にインドで考案され、多様なパターンが生み出されてきた。呼吸や姿勢を整え、瞑想したり静かに体を動かしたりすることが多い。北部リシケシュは有名な修養地で、アップル創業者のスティーブ・ジョブズやビートルズも修行した。

 

今や世界各地に広まったヨガだが、動きをまねただけの体操など「ヨガもどき」もあるとされる。首都ニューデリーのヨガ指導者(46)は「間違ったやり方をすれば、逆に体を壊すこともある。無形文化遺産に登録して伝統的な方法を守るのはいいことだ」と話した。インド文化省は今後、原点となるヨガの定義や文化的価値の研究を進め、登録に向けた報告書をまとめる。

 

引用元:Yahoo!ニュース(2018年現在リンク切れ)

 

 

インドのこうした取り組みは日本でいう文部科学省の管轄でしょう。今年は日本でも、和紙が無形文化遺産に指定されましたね。無形文化遺産とは「世界遺産」や「記憶遺産」と並ぶユネスコの遺産事業の一つで、日本では「能楽」「歌舞伎」「京都祇園祭の山鉾(ぼこ)行事」など22件に上ります。

 

さて、記事にもありますが、現在ヨーガは世界中で広く親しまれています。第一生命経済研究所が調査した2004年の日本のヨガ人口はおよそ23万人だそうです。当時、日本におけるヨガ人口は年率28%で増え続けており、2015年には350万人と予想しています。市場規模も2100億円となる見込みだと想定されています。

 

一方、世界でみるヨガ人口は1億人以上と言われています。こういったブームに乗じて多種多様の流派が生まれネーミングも様々。このエクササイズをヨーガと関連付けていいのか、というクラスも存在するでしょう。

 

また市場として、女性が飛びつくダイエットやデトックスを提唱した多くのフィットネスジムやヨガスタジオが乱立・廃業を繰り返しています。欧米ではレッスン中の怪我の賠償問題や講師によるセクハラ訴訟問題に発展する事例もありました。

 

 

 

 

アーユルヴェーダ

 

 

 

アーユルヴェーダについては、アビヤンガに代表されるオイルマッサージをまるで痩身やエステのように位置づけ展開しているビジネスケースもあるでしょう。

 

どうやらヨーガやアーユルヴェーダの精神性は失われつつあるのかもしれません。

 

このような背景において、今回のヨガ・アーユルヴェーダ省の創設は、インド独自の文化的遺産を後世に正しく継承し、活かすものとして考えられます。

ソフトパワーに強い日本でも伝統文化が失われつつあったり、そのため文化財保護法に基づき文部科学大臣により重要無形文化財保持者(人間国宝)指定も行われています。

 

インド政府もその起源と歴史、文化を守る対象として、また国民の心身健康法としてヨーガを保護推進するのでしょうね。

om shanti,