マリチャーサナC 手が組めない 肩甲骨 ヨガ解剖学

【ヨガ解剖学】手を組むアーサナが苦手な人必見!春に肩甲骨がゆるむとバインドできる?


長岡・小千谷・柏崎のヨガ教室
&RYT200資格スクール yogatha(ヨガッサ)
ヨガインストラクターで理学療法士のMieです
 @yogathajp

 

こんにちは。
ヨガインストラクターで理学療法士のMieです。

 

今日は肩甲骨のお話です。
整体と理学療法、つまり東洋医学的観点と西洋医学的観点、そしてインドで生まれたヨガのお話へ!(肩甲骨の形は、ヨットに似ていますね。肩甲骨ヨットで世界周遊するみたい?)

 

 

肩甲骨 ヨガ解剖学

 

 

この記事はこんな方におすすめ!
  • 肩甲骨や肩関節が硬い
  • 普段の姿勢が悪い
  • 特定のアーサナで手が組めない
春は体がゆるむ?
ヨガポーズ イラスト

 

 

【 もくじ 】※リンクつき

 1. 整体的・春の体の変化
  ~東洋医学的観点

 2. 「ゆるむ」とはなにか?理学療法士の視点で考察
   ~西洋医学的観点

 3. ヨガと肩甲骨
   肩甲骨と腕の動き
   肩甲骨と胸椎
   手を組むアーサナが苦手な人のNG姿勢
   肩甲骨と呼吸

 4. まとめ

 

 

 

1. 整体的・春の体の変化
~東洋医学的観点~

 

整体的には、春になると花が開くように、冬に縮こまっていた体も開いていくといわれています。

まず後頭骨、続いて肩甲骨、最後に骨盤がゆるんで、体が開きます。冬にため込んでいた老廃物を排泄して、活動的に動いていくための準備をします。

 

 

後頭骨 肩甲骨 骨盤 ヨガ解剖学

 

 

パソコンやスマホを常に使い、処理しきれないほどの情報で頭を酷使する現代では、この一連の「ゆるみ」がスムーズにいかず、春なのに活動的になれない人が増えているそうです。

それぞれの骨の動きをよくするとともに、体を冷やさず、水分を十分にとる。そして目を酷使しない。

本格的な春に向けて、東洋医学で大切にされていることです。

 

 

 

 

2.「ゆるむ」とはなにか?
理学療法士の視点で考察
~西洋医学的観点~

 

春にゆるむとされる部分のひとつ、肩甲骨。

肩甲骨が「ゆるむ」とは何か?

理学療法士の視点、つまり西洋医学的観点から考えてみます。

 

 

まず、青い部分の肩甲骨を見て下さい。

 

肩甲骨 ヨガ解剖学

 

ここで、クイズ大好きMie先生からの質問!

 

肩甲骨には筋肉が何個ついているでしょうか?

 

ヒント:人間の骨で最も大きな骨、大腿骨=太ももの骨には24個の筋肉がついています。

 

肩甲骨には、17個 の筋肉がついています。

大腿骨と比べると非常に小さな面積ですが、肩甲骨にはたくさんの筋肉がついています。

 

肩甲骨 筋肉 ヨガ解剖学

 

 

 

ここで「ゆるむ」に戻りましょう。

 

まだ寒いこの季節に、温かいお風呂に入ると、体がじわーっとほぐれるような感じがしませんか?

また、陰ヨガでポーズから解放されたときの感覚を思い出してみてください。のばされていた筋肉にじわじわと温かさが感じられ、のばしていない側の筋肉よりも長さや柔らかさを感じませんか?

(陰ヨガのクラスで厚子先生は、その感覚を「味わってみましょう」と仰いますね。ヨガで大切な内観です。私たちは、まるでおいしいものを食べている時のように、その感覚を楽しむことができます。)

 

このように、寒さや体の使い方のくせで血行が悪くなって硬くなった筋肉を、温めたり、動かしたり、持続的にのばすと、血行が良くなり、柔らかくなります。

 

その時に感じるじわーっとした感覚が、

「ゆるむ」です。

 

 

骨を動かしているのは筋肉です。
肩甲骨についている、たくさんの筋肉がゆるめば、肩甲骨の動きは良くなります。

 

西洋医学的には、肩甲骨につく筋肉が「ゆるむ」=肩甲骨が「ゆるむ」ということになります。

 

 

 

3. ヨガと肩甲骨

 

次は、インドで生まれたヨガと肩甲骨について。
肩甲骨が「ゆるむ」と、ヨガで行うアーサナがとても快適になる可能性があります。

 

 

肩甲骨と腕の動き

ヨガのアーサナでは、腕をありとあらゆる方向に動かします。腕の動きは肩関節で起こります。

 

 

肩関節 ヨガ解剖学

 

 

肩関節は赤丸の部分。
肩甲骨と鎖骨、上腕骨(腕の骨)で構成されています。

 

肩甲骨はその平たい形状で、背中をヨットのごとく滑るように動き、腕の自由な動きをサポートします。

肩甲骨につく17個の筋肉は、1つを除き、すべで腕の運動に関連しています。

 

肩甲骨につく筋肉が「ゆるむ」と、肩甲骨の動きが良くなります。当然、アーサナで腕を動かしやすくなりますね!

 

 

 

肩甲骨と胸椎

腕が動くとき、つまり肩甲骨が動くときには、必ず胸椎がセットで動きます。

 

 

胸椎 ヨガ解剖学

 

 

胸椎は、背骨の胸の部分です。
腕の動きと肩甲骨、胸椎の動きは連動しており、その連動には運動学的原則があります。

 

ウールドヴァ・ダヌラーサナなどの後屈系のアーサナや、アルダ・マツェンドラーサナなどねじり系で腕をバインドするときは、

この運動学的原則を意識すると、安全に後屈を深められたり、バインドできるようになるだけでなく、呼吸も非常に快適となります。

(気になる方は、開催予定の「ゼロからはじめるヨガ解剖学WS」をチェック!)

 

しかし、この運動学的原則は、胸椎の柔らかさを前提としています。

胸椎には肋骨がついているため、良く動く背骨の頸や腰の部分と違って元々動きづらく、硬くなりやすい構造になっています。

 

 

 

手を組むアーサナが苦手な人のNG姿勢

私たち現代人によくある前屈みの姿勢は、硬くなりやすい胸椎をとことん硬くします。

 

前屈み ヨガ解剖学 不良姿勢

こんな姿勢や・・・

前屈み ヨガ解剖学 不良姿勢

こんな姿勢もNG

 

 

また、忙しく動き回り、多くの人に気を遣いながら過ごしている私たちは、知らないうちに多くのストレスを抱えています。

ストレスを感じている時、私たちは胸を張った姿勢でいるでしょうか?

 

そうですね!

パソコンやスマホをいじっている時のように、前屈みでうつむいた姿勢になっているはずです。

 

やっぱり、胸椎は硬くなります。

手を組むアーサナに困難さがある人は、まずは普段の姿勢を見直しましょう!

 

 

 

肩甲骨と呼吸

胸椎の硬さは呼吸を浅くし、ストレスも呼吸を浅くします。

逆を言えば、深い呼吸は胸椎の動きを引き出し、ストレスを緩和します。(呼吸は自律神経と深い関わりがあり、深い呼吸を繰り返すことでストレスが緩和されることは実証されつつあります。)

肩甲骨につく筋肉には、深い呼吸に関与する筋肉もあります。

 

ヨガのアーサナは、深い呼吸を用いながら、背骨や腕、つまり肩甲骨をありとあらゆる方向に大きく動かします。

アーサナで肩甲骨を「ゆるめ」、背骨を大きく動かすことで胸椎の動きを引き出す。そして深い呼吸につなげる。

深い呼吸に意識を向けることで胸椎の動きを引き出す。そして、肩甲骨を「ゆるみ」やすくする。

 

アーサナは肩甲骨と呼吸、双方向からの良いアプローチです。

 

(指導者は運動学的原則に基づき、呼吸はもちろんのこと、腕の動きとあわせた肩甲骨、胸椎への意識の向け方をガイダンスしましょう。ガイダンスがまだまだおぼつかないMie先生もがんばります!)

 

 

 

 

4. まとめ

 

肩甲骨ヨットでの旅は、これにて終わり。

温かいお風呂に入った時のように、ヨガでも体と心をホッとゆるめることができるんですね!

春はもうすぐ。春に必要な「ゆるみ」をヨガで体感しましょう!

 

 

3月のからだの地図クラスでは、寒さで硬くなった肩甲骨と骨盤周囲を、壁やブロックを使ってじっくり動かしながらゆるめていきます。

 

また、今秋以降に「ゼロから始めるヨガ解剖学WS」の続編として、「側屈・ねじり編」を予定しています。

さらに、「後屈編」と続きますが、ヨガの後屈はすべて胸椎の動き、反りが必要です。
硬くなりやすい胸椎の反りは、側屈とねじりの動きを行うことで引き出しやすくなります。

 

WSもお楽しみに!

 

 

野村奈央:女性のからだの整体法.七つ森書館,2003

山上亮:子どものこころに振れる整体的子育て.クレヨンハウス,2010

 

 

 

Writer

 

理学療法士 ヨガ解剖学 Mie

ヨガインストラクター
理学療法士

Mie

「からだの地図クラス」は、初心者でも取り組みやすいアーサナ中心の構成を心がけています。ひとつのアーサナにじっくりと向き合い、その人にあった安全でより快適な方法を提案します。

【お知らせ】3/13 理学療法士が伝える からだの地図とハタヨガ~肩甲骨と骨盤にアプローチ